浄土三部経〈下〉観無量寿経・阿弥陀経 (岩波文庫)オンラインブックダウンロード

浄土三部経〈下〉観無量寿経・阿弥陀経 (岩波文庫)

, 中村 元

によって 中村 元
4 5つ星のうち 20 人の読者
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内容(「BOOK」データベースより) 中央アジアに発した浄土経は、広くアジア、中国から日本へと伝来してゆくうちにさまざまな変容をとげていった。註・解説では、こうした受容の変遷にも触れ、比較文化論として読むことも可能だ。浄土思想は、それぞれの時代、民族、文化の中に生き抜いた人間の悲願が永遠の真理に浄化されて、いまも日本人の心に深く息づいている。
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観無量寿経人間のなかの蓮花マガダ国にアジャータシュトル(阿闍世)というマガダ国の太子がいた。かれは悪友デーヴァダッタ(提婆達多)の反仏教的な幻術にかかり、父国王ビンビサーラ(頻婆沙羅)を七重の牢獄に幽閉して、家臣たちには誰もそこに行かせないように命じていた。大夫人ヴァイデーヒー(葦提希)は一計を案じ、沐浴した身体に乾パンの粉末とバターを塗り、胸飾りに葡萄酒を入れて王に与えた。幽閉された国王は求道者の集まりである「鷲の峰」に合掌して、釈迦十代弟子の一人と言われるマハーマウドガリヤーヤナに「慈悲の心をおこして八つの戒めを授けたまえ」と念じた。すると空からマハーマウドガリヤーヤナとプルーナ長老が現れて国王に説法を施した。双方の計らいで王は三十七日を生きながらえた。アジャータシュトルは家臣からそれを聞くと、母親と呪術をもって父王を延命させた求道者の殺害を命じた。賢明な家臣は、未だかつて非人道にも母親を殺害した太子はいない。クシャトリヤ(武士階級)に汚名を注ぐことになると、太子を諌めた。一命はとりとめ、大夫人は幽閉された。世に言う王舎城の悲劇である。大夫人ヴァイデーヒーは「鷲の峰」に苦境の救いを求めた。マハーマウドガリヤーヤナとアーナンダが、「数百の宝石の蓮花に座して、紫を帯びた金色に輝く釈尊」を伴って現れた。大夫人は「汚辱と悪意に満ちた世を嘆き、清らかなな行いのある世界、<幸あるところ>阿弥陀仏の世界に生まれたい」と懇願した。師は大夫人に、ひたすら思念を集中して太陽、水、土、林と言った身近な自然観想からはじめて、やがて五百億の宝石の花で彩られた荘厳な仏国土を観想する「十三の瞑想」を説いた。<註>によれば、これは心統一して禅定観法のできる修行者のための十三観である。そして経の後半に至り、心統一の不可能な散乱心の凡夫のため、「悪を廃め善を修して浄土往生を得る「散善」が説かれる。おわりに臨んで、師はアーナンダに「行為の障碍を取り除いて清らかになり、仏たちの面前に生まれる経」と名付けるよう指示した。阿弥陀経祇園精舎にて師(仏)は千二百五十人の集いの代表者である尊者シャーリプトラ(舎利弗)に説いた。「西方百万億を過ぎて「極楽」と言う世界があるが、そこには阿弥陀仏がいて、粛々と法を説いておられる。その国の人々は苦もなく諸々の楽しみを得て暮らしている」。続いて師は「極楽世界」の天衣無縫な色彩感に溢れた浄土のありさまを述べるが、「極楽を主催する阿弥陀仏の命は無量だからこそ無量光無量寿と呼ばれ、正覚を得て「十刧」の月日が経っている。覚りを求める者はこのような仏国土に生まれたいと願わねばならない。しかし僅かばかりの善行では難しく、七夜のあいだ心を散乱させることなく無量如来の名を聞き、心のなかで考えることで死の恐怖から逃れられ、安らかな臨終を迎えることができる。東南北上下の方角にはそうした人々と法門を加護する「ガンジス河の砂のように無数の世尊たち」がいて、なかでも諸仏たちは「広長の舌相を出し、あまねく三千大千世界を覆う」とする。師は「釈迦牟尼仏、よく甚難・稀有の事をなしたまえり。よく娑婆国土の、五濁悪世の劫濁、見濁、煩悩濁、衆生濁、命濁の中において阿耨多羅三藐三菩提をえて、もろもろの衆生のために、この、一切世間の難信の法を説きたまえり」(本文より、漢文書き下し)と絶賛して巻を閉じる。

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