寺田ちひろ朗読「新訳ドリトル先生航海記」
本, ヒュー・ロフティング
によって ヒュー・ロフティング
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人気女子アナが読む「ドリトル先生」第2弾。先生が助手のトミー少年に出会うまで!子どもたちに大人気の角川つばさ文庫「新訳 ドリトル先生航海記」(ヒュー・ロフティング・作、河合祥一郎・訳)をフリー・アナウンサーの寺田ちひろが朗読。シリーズ中でもっとも評価が高く、ニューベリー賞を受賞した第2巻の中から、ドリトル先生が、本シリーズのもう一人の主人公で助手のトミー少年と感動的な出会いをはたすまでをオーディオブック化しました。寺田アナがトミー少年をキュートに演じます。※このオーディオブックは第1部・第4章までの朗読作品となります。
ファイル名 : 寺田ちひろ朗読-新訳-ドリトル先生航海記.pdf
寺田ちひろ朗読「新訳ドリトル先生航海記」を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
ドリトル先生の物語は、井伏鱒二をはじめ、優れた翻訳が多いのですが、河合祥一郎の新訳は、はしょったり省略したりすることなく、細かなところまで目の行き届いた名訳です。たとえば、井伏が「さあ、おはいり。靴なんか、ぬがなくてよろしい」と軽く片づけているくだりを、河合は「お入り!くつのどろを足ふきマットで落としたりしなくていいから」とていねいに訳出しています。河合に言わせると、イギリスでは家に入るときは足ふきマットで靴のうらをこするのが礼儀だというのです。教育的配慮はともかく、河合訳が他の追随を許さないのは、詩の翻訳です。『航海記』第6部1新ポプシペテルに詩が出てきます。その一部を他の訳とくらべて見ましょう。(河合祥一郎訳)(この島に上陸なされしこと)イルカひく、舟にて来たる、神の使者。ヤシの木も、頭(こうべ)をたれて、むかえたり。(井伏鱒二訳)(島へ上陸すること)神に送られ、イルカのひき船で、見知らぬ国からここの岸辺に着きたもう。シュロの木でさえおじぎをして、よくいらっしゃいました、王さま。(福岡伸一訳)(偉大なるお方、島に現れる)天からの使者イルカの押すカヌーに乗って見知らぬ世界からわが浜へ降りたったヤシの木までが頭を垂れて未来の王の到着を出迎える河合訳は口調がよく、リズム感がある。韻は踏んでいませんが、五七調で訳されています。文章のスタイルは、時代とともに少しずつ変わります。井伏訳は読みやすい名訳ですが、やや古めかしい表現が散見されます。『ドリトル先生航海記』が河合祥一郎の新訳で読めるのはうれしいかぎりです。
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